C96で友人のサークルをお手伝いしているとき、「サークル参加申込書買ってくるけど、どうする?」と聞かれ、勢いで「僕のぶんもお願い!」と言ったのが全ての始まりでした。 この時、そもそもサークルが存在しない状態であり、その上、何を同人誌として頒布するのかなどは何一つ決まっていませんでした。
その後、直近にあった出来事からサークル名を「キリンセル」とし、まずは日々更新しているpixivFANBOXのまとめを冊子にし、余力があればその他にも技術的なことをまとめて本にしようということになりました。
何なんだマジで pic.twitter.com/DeuNKCpVl3
— うなすけ(C97火曜日南リ17a) (@yu_suke1994) July 16, 2019
結果としては余力などなく。
正直なところ、楽観視していました。というのも、本にする内容は既に大量に存在しているからです。
実際にはログインしないと読めない秘密のコンテンツをどのようにローカルにdumpし、組版ツールに流し込むかなどの部分で大幅にてこずりました。
組版自体はRe:VIEWを使うことにし、TechBooster/ReVIEW-Template の構成をベースにしました。ここで大分楽ができました、ありがとうございます。
このとき、印刷会社の入稿締め切りスケジュールを見ながら作業していたのですが、できあがった原稿が200ページを超えることがまだわかっていませんでした。そしていざ入稿しようとすると、「そのページ数では入稿できない」という事態になり、あわてて別の印刷会社を探すことになったりもしました。
入稿締め切りのギリギリまで表紙のデザイン作業をすることになったりもして、余裕をもったスケジュールがどれだけ大切かを思い知らされました。 (ページ数的に背表紙が存在することが判明したのが結構遅かった)
ファンブックは、主体として動いていたのは蜘蛛糸まなさんなので僕はされるがまま、という感じではありましたが、まれに進捗をつついたり、インタビューの文字起こしをしたりなどのお手伝いをやっていました。これも結構ギリギリまで作業することになってしまい、朝5時くらいまで手を動かす日もありました。
上記の作業と平行して、当日必要なさまざまなものの準備をしていました。
当初、交通系ICカードが使えることからCoineyを申請したのですが、審査が通らずSquareの導入となりました。また、審査に必要であることからサークルWebサイトの作成も平行して行っていました。 (このカード決済用端末に使えるので、iPad Proを買ったり……)
他にも、会計用のコインケース、サークルクロス、お品書き用のポスタースタンドなどなどの購入、当日売り子として手伝ってくれる友人(コミケ初参加)のためにどのようなことをすべきか、どのようなスケジュールでの行動かなどをまとめたものの作成、両替など、様々なタスクにずっと追われていました。
あと、告知配信とか。
キャッシュレス決済は、事前告知配信に来ていただいた(であろう)方々や、同業の方々はすぐクレジットカードを出してくださいました。が、イベント全体としてはやはり現金決済が主流なので、はじめは現金で支払おうとした方も多かった印象です。
単純な決済にかかる時間としては、EMV Contactless = pixiv PAY < 現金決済 < Squareカード決済(要サイン) の順で所要時間が短い(早い)印象でした。
このあたりは、iDやQUICPayが使用できるようになるとまた変わるかもしれないですね。
売上げの管理は、クレジットカードと現金による決済はSquareにて一元管理するようにしました。これだと、レポート画面でどの時間帯にどれだけ売上げがあったのかなどの詳細な情報が入手できてとても便利でした。
事前決済はpixiv PAYによるものを、FANBOXまとめのほうでだけ受け付けていました。利用があってよかったです。
当日、ファンカードによるディスカウントはありませんでした。みんな電子書籍で欲しいのか、それとも来れなかったのか…… ただ、事前決済リンクからの購入であればファンカード提示はなくてもよいので、それも若干あるかもしれません。
ほぼ立ちっぱなしの6時間でした。自分のサークルに居たい気持ちとあちこちに挨拶&買い出しに行きたい気持ちとの戦いで、簡単な挨拶でそそくさ退散してしまったブースがいくつもあります。サークル出展って大変ですね。 当日、差し入れを下さった皆さんありがとうございました。全て美味しく頂きました。