ずっと欲しかった。iPhone 4が発表されたとき、3GSとは打って変わって角ばった、ガラス張りの端末にとても惹かれた。絶対に買ってやる、と思った。4Sが発表されたときは、前機種は安くなると思ってやはり4を買うことを考えていたが、それでも高価で、それはiPhone 5が発表された後も変わらず、学生の身で購入するのは相当に難しいことだった。
iPhone 5が発表されたときは、絶望とまではいかないものの、落胆した。伸びている。頑なに端末の物理サイズを守ってきたAppleの姿勢を信じていた僕は、裏切られたのだ。
ソフトウェアの使い勝手は、後々に変更が出来る。そうやって音量ボタンでシャッターが切れたり、外部キーボードを使用することができたりするようになった。しかし、ハードウェアはそうはいかない。アプリなら作れるかもしれないが、iPhoneは作れない。端末が大きいと思っても、自分の指や手を大きくするアップデートは存在しない。
かといって、iOS自体の魅力やスペック、自分のやりたいこともあるので、今まで出なかったdocomoからiPhone 5Sが発売されたときには、今までのXperia SXから機種変更した。画面上部には簡単には指が届かなくなった。
それでも、iPhone 4Sを買うという気持ちは衰えなかった。白ロム販売ショップを見回り、その高価格に落胆したりしていた。そんななかで、試しにメルカリを使ってみたところ、思ったよりとても安価にiPhone 4Sを出品してる方が複数おり、しかし購入済みになるペースが速かったので、今しかないと思い、2万円弱で購入した。
iPhone 4SをiOS 8にアップグレードするのは厳しいと聞く。確かに、もうアップグレードが打ち切られても不思議ではない。それでも、この端末に惹かれたからには、大切に使っていきたい。